iPhoneの「エクスプレスモード」設定とは

　iPhoneには「エクスプレスモード」という概念があります。カンタンに言えばウォレットアプリに登録したカードなどをロック解除なしもすぐに使えるというものです。

アップルのサポートページ

　たとえばモバイルSuicaをインストールすると、エクスプレスモードに設定されます。駅の改札などを通る時にわざわざFace IDやTouch IDで認証しなくても、iPhoneをタップするだけで通れるような仕組みになっているわけです。

　ただし、2枚目のSuicaを追加すると、1枚目のSuicaが優先的に選択されます。

　筆者、これをちゃんと理解していなかったんですね。

　「Pixel 8a」と「iPhone SE（第3世代）」両方にモバイルSuicaが入っていて、Pixelの方のSuicaがJREカードにも正しく紐付いているしポイントも貯まっているので、こちらのSuicaに統一し、これをiPhoneの方に載せ替えようと思ったのです。

　ということで、一度、PixelのSuica情報をJR東日本のサーバーに載せて、iPhoneの方に引っ越し。iPhoneの2枚目のSuicaとして、もともとPixelで使っていたSuicaの情報が入りました。うん、ここまではよかったのです。

　それでは、iPhoneの1枚目のSuica情報は解約します……できました。iPhoneに残ったSuica情報は“元PixelのSuica”のみになりました。さて、これで改札を通ろうとすると……通れません。あれ？　なぜ？

なぜか改札を通れない、モバイルSuicaが入っているはずの「iPhone SE（第3世代）」。むむむむむ？

　改札の前でTouchIDでロックを外して通ると通れます。　んんんんん？　なんだこれ？

　なんでこんな変な挙動になるんだ？　と分かっていない筆者はiPhoneをイジりまくります。
　ところで、筆者のiPhoneにはもうひとつ、交通系のICカードとして香港の「オクトパスカード」も入っています。これと違うところを見比べてみます……。あ、「エクスプレスカード」という設定が違う。ここで気がつきました。

　「モバイルSuica」も「エクスプレスカード」設定をしてみたら……改札を無事通れるようになりました。ホッ。

エクスプレスカードにSuicaを設定して……これで改札を無事通れるように！

　そして、「エクスプレスカードとはなんぞや？」てんで、ググって見て、アップルのサポートサイトにたどり着いた訳です。

　確かに、ケータイ系のライターをやっていてiPhoneの「エクスプレスモード」も知らなかったというのはお恥ずかしい限りではあるのですが、逆にみなさんにお聞きしたいのですが、この用語、どこで知られたんでしょうか？　筆者はここでドジを踏んで知ったというお恥ずかしい次第です。