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ドコモグループが入社式、国立競技場で開催 約1500人が入社

 1日、NTTドコモグループの入社式が東京都の国立競技場で開催された。グループ全社の新入社員1513人に加えてコロナ禍で入社式がオンライン開催だった社員1785人の合計3298人が参加した。

左からNTTコムウェア 黒岩真人社長、NTTコミュニケーションズ 小島克重社長、NTTドコモ 前田義晃社長、NTTドコモ・グローバル 栗山浩樹社長

約1500人が新たに入社

 入社式には、NTTドコモ 代表取締役社長の前田義晃氏が登壇。新入社員へ「皆さんのクリエイティブな力と実行力に期待したい。一緒に社会価値の創造をリードし、新しいつながりを生み出して豊かな世界を作りたい」と語りかけた。

 その後、前田社長のほか、NTTコミュニケーションズ 代表取締役社長の小島克重氏、NTTドコモ・グローバル 代表取締役社長の栗山浩樹氏、NTTコムウェア 代表取締役社長の黒岩真人氏ら4人が新入社員からの質問に答えるかたちでパネルディスカッションした。

 ほかにも、音楽アーティストによるライブ、新入社員約1500人が参加する謎解きゲームが開催された。新入社員たちは少人数のグループを組み、国立競技場内に散りばめられたヒントを巡り、ゲームを楽しんだ。

若い世代の知恵、未来の創造につなげたい

 今回の入社式は、会場が国立競技場だったほか、ドコモグループ4社の社長らによるパネルディスカッションやアーティストによるライブなど、昨年度とは打って変わった内容で催された。NTTドコモ 執行役員 総務人事部長の本昌子氏は「ドコモにはエンタメ事業もあると感じて欲しい。ワクワクしながらお客様に価値を提供することを体感してもらい、仕事の質を上げて欲しい」とその狙いを話す。

NTTドコモ 本昌子氏

 人材獲得は各社共通の課題。人によって求める条件が異なるなかで、ドコモならではの魅力を「通信事業は基盤。そのうえでサービスを作るという広がりはドコモならでは。スタジアムにおけるビジネスは我々が先行しており、6G・IOWNなど技術的に最先端を行くところもある」と本氏は語る。

 今ではドコモを始め、携帯電話各社が通信の枠を超えたサービスを広く提供している。業界が変化するなか、本氏は新たな世代に対して「まだまだ既成概念にとらわれているところがあると思う。『こういう世界を作りたい』と未来を創造するところに若い世代の知恵を活かして欲しい。新入社員は昨日までは一般消費者のひとり。ユーザー視点を最大限活かして欲しい」と期待感を語った。

左から新入社員の山田悠貴氏と瀧川マリア氏

 新たに入社した新入社員の山田悠貴氏は「観光地の効率化に貢献したい。社会課題解決はいち企業の努力のみではなく他社との協業が必要。ドコモのネットワークを通じて課題解決を先導していきたい」と決意を語る。瀧川マリア氏は「遠隔医療を実現したい。過疎化や高齢化で需要が高まると思う。通信の品質向上で遠隔手術などができる社会を実現したい」と話した。