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OpenAIが元アップル・アイブ氏の企業「io」買収、新デバイス開発 来年発表か

 OpenAIは、ジョナサン・アイブ氏の企業であるioを買収したと発表した。アイブ氏はアップルでチーフデザインオフィサー(最高デザイン責任者)を務めた人物。ioはOpenAIと合併し、AIを活用するツールとして新デバイスの開発が進められる。

アイブ氏(左)とアルトマン氏(右)

 OpenAIの発表によれば、2年前、アイブ氏とクリエイティブ集団のLoveFormは、サム・アルトマン氏とOpenAIチームとのコラボレーションを始めた。

 アイデアから具体的なデザインが生まれ、新しい製品の開発・設計・製造のため、新会社としてioが1年前に設立された。

 2人の対談を収録した動画もあわせて公開された。

 アルトマン氏がアイブ氏からデバイスのプロトタイプのひとつを渡され、「世界でこれまで見たなかで、最もクールなテクノロジーだと思った」と説明。ChatGPTを現在利用するためには、ノートパソコンを取り出し、Webブラウザを開き、入力して回答を待つというプロセスが必要であり、それが限界とも語り、「このテクノロジーはもっと優れたもの」と期待感を示す。

 2人の会話の動画は「コンピュータを使うことの意味を、完全に再考する機会があると思う」というアルトマン氏の言葉で始まり、アイブ氏の「より良い自己へ導く新世代のテクノロジーの入口、まさに転換点にいると確信している」という言葉で締めくくられた。そして、動画の終盤には「我々の成果を来年共有したい」というメッセージが添えられている。

動画の最後に添えられた「来年、成果を共有したい」