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Apple Watch向け「watchOS 26」発表、新デザインやAI機能が進化

 アップル(Apple)は10日、同社の開発者向けイベント「WWDC 26」の基調講演で、Apple Watch向けに今秋リリースされる「watchOS 26」を発表、その最新機能を紹介した。

新しいデザイン「Liquid Glass」

 iOS 26など今秋リリースされるほかのアップル製品の最新OS同様、「Liquid Glass」を採用した新しいデザインとなり、コントロールセンターや文字盤、アプリのコントロールなどがより表現力豊かになる。

ワークアウトでAIが寄り添う「Workout Buddy」

 AIがユーザーのワークアウト状況を分析し、音声でサポートする「Workout Buddy」が登場する。同社のAI群「Apple Intelligence」を活用し、ユーザーのフィットネス履歴(ペースや記録された距離、アクティビティリングなど)とトレーニング負荷を分析し、iPhoneと連携してユーザーに適切な声かけを行い、まるでトレーナーのようにユーザーのアクティビティを後押しする。

 声かけは、新しいモデルを使って合成された音声が使われ、ワークアウト中に適した熱量やスタイル、トーンだといい、声の種類は複数のラインアップから選べる。同機能の提供当初は。英語をサポートする。

 ワークアウト機能では、ほかにも画面レイアウトが変更され、機能改善が進められる。

スマートスタックの予測機能が進化

 AI機能は、ワークアウト機能以外でも機能が改善される。

 たとえば、スマートスタック(Smart Stack)では、ユーザーが次に必要だと思われる機能を提案するが、今回予測性能が向上され、重要な場所や位置情報、ユーザーの習慣を分析し、ユーザーに提案する。

 ユーザーが毎朝ジムに行く習慣があれば、ジムに着いたタイミングで文字盤にワークアウト機能を提案したり、電波が届かないエリアとなった際にはバックトラックによる記録を提案したりする。

周囲の環境にあわせた通知音

 iPhoneなどの通知をユーザーに知らせる通知音では、Apple Watchが周囲の音を読み取り、環境にあわせて通知音の音量を調整する。

 周囲が静かな環境であれば音量は低く、騒音が大きければ音量を大きくする。

新しい「手首フリック」のジェスチャー

 新しく「手首フリック」のジェスチャーが導入される。Apple Watchを手首に巻いた状態で、手首を軽く回す動作をすると検知され、たとえば通知が来たタイミングですると、通知画面が閉じて文字盤の画面に戻ったり、電話の着信音やアラーム音を止めたりできる。

Apple Intelligenceのアップデートやメモアプリ

 Apple Intelligenceのアップデートが、Apple Watchにも導入される。

 メッセージアプリでは、ライブ翻訳機能が導入されるほか、メッセージの内容に基づいた提案をする。

 また、メモアプリが新たに追加され、メモを取ったり、すでにあるメモを閲覧したりできる。

 デベロッパー向けには、改良されたAPIも用意される。たとえば、位置情報APIでは関連する場所に到着するとスマートスタック機能でアプリのウィジェットを表示させられる。